手塚治虫文化賞 マンガ大賞 キングダムが受賞! [漫画]
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第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞に選ばれました。
個人的にもお気に入りの漫画なので、嬉しい限りです^^
物語の舞台は今から2000年以上も遡る、紀元前200年頃の中国、春秋戦国時代。
下僕の身分の少年・信と、同じく少年期の秦王・嬴政(えいせい)との出会いから、
それぞれが将軍、始皇帝へと成長していく姿と共に、秦国が中華統一をしていく
戦いの過程を描いています。
中国の大河ものというと、真っ先に思い浮かぶ三国志や、項羽と劉邦、水滸伝
といった題材は日本でも有名ですが、春秋戦国時代や始皇帝の生い立ちを扱った
ような作品はこれまで、少なくとも日本では皆無だったのではないでしょうか。
そのため、この時代の一人一人の英傑や戦いに関して、個々のエピソードや記録はあっても、
それが国同士のやりとりや全体の歴史の流れの中で、どのように息づいていたのか、
というのがイメージしづらい部分があったと思います。
「~年に~をした」「~年没」といった記録だけが残っているだけで、
どのように行われたのか、どのように没したのか、他の人物や国との関わりは
どのようなものだったのか、というのも不明な点が多いんですよね。
結末はわかっている、けれどそこに至るまでの詳細や、そこでの人物描写は
未開の境地を多く含む。「そんなわけない」「いや、でもそうだったかもしれない」
という想像が掻き立てられる、そんな、ある意味、半分神話のような世界。
この作品では、そういった史実という僅かな骨組みしかないところに、
或いは骨組みすらない、点と点しかないところを線で結び骨組みを作り、
そこに肉付けしていくように創作されている部分が、多くあります。
その、生命が吹き込まれていくように躍動感を持って描かれていく過程が、
個人的には非常にグっとくるんですよね・・・!
大河ものやファンタジーが好きで未読の方には、是非、最初から読んで頂きたい作品です。
「キングダム」
作者:原泰久
掲載誌:週刊ヤングジャンプ(毎週木曜日発売)
発表期間:2006年~連載中
単行本:既刊30巻
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